古い家の窓をDIYで内窓にリフォームしている、ブログ管理人の木葉らんです。
家を留守にしている時を狙って侵入する「空き巣被害」は、ほとんどが窓を狙っています。
ハンマーでガラスを割るのであれば「ガッシャーン」と音がしますが、そんな下手な真似はしません。
窓の枠とガラスの間にマイナスドライバーで亀裂を入れる、三角割りでかんたんに窓を壊すことができるそうです。
音もあまりしないうえにたったの数秒~数分程度で壊せるので、強盗がよく使う手口だとか。
おそるべし……
窓ガラスの欠点は、やはり割れることです。
割れないガラスだったら、窓からの侵入はありませんよね。
下のように、窓ガラスの種類によって割れ方が異なります。
単板ガラスは、1枚もので薄いものはかんたんに破られてしまいます。
網入ガラスはなんとなく丈夫そうなのですが…… こちらもかんたんに割れます。
網入ガラスはガラスの中に金属製のワイヤーが埋め込まれていて、火災時の炎の延焼を防ぎ破片の飛散防止に効果があります。
いかにも丈夫そうなので安心感がありますが、普通に割れやすいガラスです。
ほとんどのガラスは衝撃によってかんたんに割れてしまうので、住宅侵入されてしまう可能性があるのです。
安全な窓ではなかったのですね……
窓ガラス選びで防犯を特に強化したい場合は、防犯用の合わせガラスを選んでください。
合わせガラスは、2枚のガラスに強靭な中間膜(樹脂膜)を挟み込みますので、貫通しにくくなります。
100%割れないガラス、とはいえませんが……
先程の写真を見てわかるように、貫通しにくいので無理に破壊しようとしても時間がかかります。
ガラス破りに時間がかかることが、犯人がもっとも諦めやすい条件になります。
窓ガラス以外で防犯対策としてできることは、次の方法があります。
- 防犯合わせガラスを取付ける
- 窓用の面格子やシャッターを取付ける
- 防犯カメラを設置する(防犯ステッカーを貼る)
- 鍵のかけ忘れをしないように、施錠を徹底する
- 吠える犬を飼う
実はわたしの自宅に不審者が侵入されかけた経験があるので、防犯には敏感なほうです。
➜【体験談】一軒家は屋外防犯カメラが必須!侵入者をカメラが捉えた
その時は在宅中ですべての窓を施錠していたので、不審者は家の周りのドアに次々と手をかけて開けようとしましたが途中で諦めました。
被害はありませんでしたが防犯カメラを設置していたので、顔面がしっかり確認できる証拠映像を警察に届けました……。
家の中に一人でいたので、ものすごく怖くて震えていました。
こんな体験はもう御免なので、じぶんで出来る防犯対策はやっておこうと思いました。
あなたも、まずは出来そうなことから始めてみてください。
最初に、防犯合わせガラスについて説明していきます。
防犯合わせガラスが有効な理由
YKKapの防災合わせガラスの特徴
YKKapには、防犯にも災害にも備えられる「防災合わせガラス」という商品があります。
まずはこの特徴について、お伝えしていきますね。
室外側と室内側に、2層のガラスがある複層ガラスを採用しています。
室内側のほうのガラスを見てみると、こちらに強靭な中間膜(樹脂膜)を挟み込んだ合わせガラスを使っています。
こじ開けなどで破壊されにくいので防犯性が高く、破片が飛散しにくいので強風時の飛来物対策にも安全です。
樹脂中間膜が紫外線を99%以上カットするので、肌の日焼けや床材家具などの色褪せ防止にもなっています。
樹脂中間膜が突き破りを防止しているので、なかなか貫通しにくいのですね。
LIXILの安全合わせガラスの特徴
LIXLIの防犯ガラスは、特殊中間膜という名称で合わせガラスに挟み込んだものです。
透明ガラスを採用した場合の中間膜の厚みは30milで、ガラスの表面がデコボコした型ガラスを採用すると中間膜の厚みは45milとなります。
下の図をみると、『安全合わせ複層ガラス(中間膜30mil)』が、最も防犯性能が高くなっています。
同じ安全合わせ複層ガラスでも、さらに3タイプがあります。
安全合わせトリプルガラス/複層ガラス乳白タイプ(UVカット機能付)
乳白色のガラスで視線をカットしながら、防犯機能も向上します。
優れた耐貫通性で、こじ破りや打ち破り対策に有効です。紫外線もほぼ100%カットします。
防災安全合わせトリプルガラス/複層ガラス(UVカット機能付)
地震や台風時の被害を抑えて、より安心・安全に。
衝突などで万一ガラスが割れた時にも飛び散りにくく、地震や台風の際にも安心です。
紫外線もほぼ100%カットします。
安全合わせトリプルガラス/複層ガラス(UVカット機能付)
ガラス破り対策に有効で、防犯機能をアップ。
優れた耐貫通性で、こじ破りや打ち破り対策に有効です。
紫外線をほぼ100%カットします。
NSG(日本板硝子)の防犯ガラスの特徴
防犯対策
個人でできる防犯対策
- 防犯合わせガラスを取付ける
- 窓用の面格子やシャッターを取付ける
- 防犯カメラを設置する(防犯ステッカーを貼る)
- 鍵のかけ忘れをしないように、施錠を徹底する
- 吠える犬を飼う
どれから始めたらいいか、迷いますよね……
④ 鍵のかけ忘れをしないように、施錠を徹底する
④は自宅の玄関や窓に施錠する癖をつけておくように、日頃から心掛けておけば可能ですね。
換気をしたりしてつい忘れてしまうこともあるので、そういう場合は屋外側に面格子を設置すれば安心です。
面格子は外の壁に固定するのですが、外壁に下穴を開けてプラグを挿入すればしっかり固定ができます。
または、サッシ部分の金具に挟み込むタイプのものもあるので、外壁に穴を開けずに取付けられます。
ホームセンターや外構ショップに頼むか、面格子だけのインターネット注文でDIYすれば安く取り付けられますよ。
こんな感じになります。
防犯用に番犬を飼うというのはちょっとやりすぎですが、しつこく吠えてくれるので泥棒が嫌がる家になるのは間違いありません。
被害に遭ったときの対処法
もしあなたの自宅に侵入されて、大事なものがなくなってしまったら…… どうしますか?
普通なら、警察に連絡をしますよね。
でも、実際に警察が必死に犯人を見つけたり、モノを取り返してくれるわけではありません。
正義の味方だと、信じていたのに……
前提としては、すべて自己責任です。
例えば、損害保険に加入しておけば補償があります。加入すれば費用が発生します。
防犯カメラを設置しておけば、確実な証拠があるので、犯人が見つかるかもしれません。
犯人に対して、損害賠償請求をすることができます。自分で手配する必要があります。
でも、手続きなどをすることが面倒ですね。
そうなのです……かなり、めんどう。
損害賠償請求は、地方の簡易裁判所で行うことができますが、じぶんでは出来ない場合は弁護士に依頼すれば代理で裁判を行ってくれます。
弁護士に依頼する場合、いくら費用が掛かると思いますか?数十万円は当たり前。
『弁護士費用』「着手金」「報酬金」「手数料」「法律相談料」「顧問料」「日当」「実費」
運よく取り返すことができても、その10%~を加算して弁護士に持っていかれます。
それに見合わない額のモノなら、結局泣き寝入りです……
人って被害に遭って経験しないと、なかなか行動に移せないものですよね。
ですが、最初から被害に遭わないような対策をしておくことが、一番安心で安全なのです。
早めの防犯対策が、あなたにとっての安心と安全になるはずです
まとめ
古い家では、窓が大きいうえに設置数も多いという特徴があります。
泥棒が自分の家を建てるとしたら、出来る限り窓を少なくするそうです。
つまり、窓からの侵入がいちばん容易だということです。
ガラス選びでは、突き破りを防止してなかなか貫通しにくい、防犯性の高い「合わせガラス」を選択しておけば安心です。
もちろん100%貫通しないということではありませんが、ガラス破りが困難であるほど被害を免れる確率が高くなります。
トイレや風呂、そして台所の窓は換気目的なので、人の出入りは必要ありません。
そのような場所の窓には、面格子を取付けておくのが良いですね。
できるだけ、侵入しにくい家にすることです。
もともと古い家の薄っぺらい窓の場合は、防犯性は無いに等しく気密性も低いので、内窓を取付けることも検討してみてください。
わたしは2重窓にしています。
防犯対策は「まさか!うちに???」という時ための保険ですね。
また、防犯対策の一つに防犯カメラを設置していることで抑止力につながることもあります。
最近の防犯カメラは高性能で、人を感知(動体感知)したら自動回転をしはじめ、追尾して見逃しません。
すぐに通知が届く設定で、音や光または自分の声で直接威嚇することもできます。
ぜひ、屋外防犯カメラの検討をしてみてください。
私が実際に体験した内容をまとめた記事とおすすめの防犯カメラがありますので、是非読んでみてください。
➜【体験談】一軒家は屋外防犯カメラが必須!侵入者をカメラが捉えた
見ず知らずでの泥棒が自宅に進入していたら……と考えるだけでも、引っ越したくなってしまいます。
一軒家はなかなか引っ越しできませんので、未然に防ぐことが大前提だということです。
できることからやってみてください。