古い家の窓をDIYで内窓にリフォームしている、ブログ管理人の木葉らんです。

夏は暑いし、冬は寒い…… 冷暖房代も節約できない、我が家。

そんな悩みは、「内窓」ですぐに解決します!
断熱効果をかんたんに発揮できる方法が、「内窓」です。二重窓と言ったりします。
長~い目でみると例えば10年間くらいで、内窓をつけた家と外窓だけの家ではこんなに違いがあります。

YKKapのデータでは、「内窓」を採用することで冷暖房費の節約を約28%~32%削減できるそうです。
外窓のみで過ごしている家は、ほとんどがアルミサッシの窓枠です。
窓のそばに行くだけで夏は暑く、冬はヒンヤリしています。
内窓は熱伝導率がアルミの1000分の1となる樹脂製の窓枠を使っていて、とても断熱性能が良いです。
冷暖房費の節約が、年間で約2万円ほど期待できます。
夏の日差しは強く、内窓と合わせて窓の外に簾やシェードを取付けるだけでも効果に差が出ます。

窓からの影響が大きいので、断熱効果もすぐに実感します。
では、いったいどれくらいの効果があるか…… 気になりますね。
これから、わかりやすく解説していきます。
外窓に「内窓」を取付けたらこんなに変わる!

日射熱は、外窓だけの家なら窓から約88%も入ってきます。

家にいても、窓から88%もの熱気が舞い込んでくると思うと……ゾッとしますね。
アルミサッシ枠の外窓のみの家では、日射熱が暑さの原因になっています。
そんな家にエアコンをガンガン使っても、一時的に冷えてまた暑くなるので、光熱費は膨らむ一方です。
ここまでは、一般的なご家庭の窓です。
では内窓を取付けると、どれくらい変わるのでしょうか?
内窓で日射熱は半減します
内窓を取付けると、こんなに変わります。

一般家庭の外窓だけなら日射熱の侵入は約88%でしたが、内窓を取付けたことで約40%に減少します。

半分も遮熱できるので、変化をしっかり体感できます。
これはYKKapプラマードUの内窓をもとに表わしたデータで、内窓といっても色々な種類のガラスがあります。
Low-E複層ガラスの「遮熱タイプ」は、夏の日差しや西日が気になる窓におすすめです。
逆に、日の当たりにくい窓や寒冷地には、Low-E複層ガラスの「断熱タイプ」がおすすめです。
わたしは、複層ガラスの異厚ガラス(3mm+4mm)を実際に取付けていますが、これでも効果はすごく感じられます。

日射熱の悩みには「複層ガラス」を選んでおけば、効果があります。
シェード(日よけ)で効果アップ
もっと効果を上げる方法があります。

内窓に「日よけ」をプラスすれば、ここまで変わります!
日射熱の侵入が約6%となり、外窓に内窓を取付けた場合と比べてさらに36%減少します。

やってみたら本当に変わります!
日よけというと、すだれやサンシェードなどが一般的ですよね。
窓の外から日射熱をカットすることが大事です。
ガラスは高温に弱いので、一般的なガラスの場合は60度以上になると膨張して割れてしまいます。
ガラスだけでなく、樹脂製の窓枠も高温によって変形してしまうことがあります。
日差しが強くて西日が当たる窓では、内窓と外窓の間が高温にならないように、外からの日よけもぜひ試してみてください。
ずっと断熱効果が続く家

窓からの熱の出入りは、夏の熱さだけではありません。
冬の寒さも、ほとんどが「窓」が原因。
熱の出入りが一番多い場所は窓なので、窓の断熱をすれば「ずっと断熱が続く家」になります。

早くから断熱対策しておけば、長い目でみるとお得なんですよね。
夏は熱が流入し、冬は熱が流出する
夏は外からの熱が流入してくる現象が起こりますが、逆に冬は室内の温かい熱が窓から流出してしまいます。
おさらいですが、夏の窓から流入する日射熱は以下の通り。

日射熱を遮熱するには、内窓の取付けが効果的です。

窓からかなりの熱気が入ってくるので、断熱対策は必須ですね。
熱の移動は、エネルギーの高い(高温)ほうから低い(低温)ほうへ移動していきます。
カップに入った熱いコーヒーがぬるくなるのは、熱の移動 「①伝導 ②対流 ③放射」 が行われているためです。

カップの中の熱いコーヒーは、①コーヒーの温度がカップへ移動し(伝導)②液体の中で高温➜低温へと(対流)されます。さらに、③熱が空気中へ逃げていく(放射)ので、次第に温度が下がります。
これらの熱の移動は、断熱を考える上での基本となっています。
冬の窓を、熱いコーヒーカップの例と重ねて考えてみます。
アルミサッシの外窓の枠は熱伝導率が高いので、室内の熱がアルミ枠へ移動します(伝導)。
せっかく暖房で温めた部屋は、断熱性能が低い窓の隙間から屋外へどんどん逃げていきます(放射)。
部屋の空気は一点に留まるのではなく、対流されて次第に冷えてくるのです。

せっかく暖かくしても時間が経てば冷えてしまうので、光熱費は増える一方ですね。
熱は「高温」➡「低温」へ移動します。
➜熱移動の3大原則 ①伝導 ②対流 ③放射
日本の窓はほとんどアルミサッシの枠が使われているのですが、世界では樹脂製か木材が使われているそうです。
熱伝導率が約1000倍になるアルミサッシを使うことでエネルギーを大量に損失するので、樹脂製の内窓を取付けることで断熱強化し、ずっと断熱効果が続く家になります。
「樹脂製」の内窓は断熱効果あり!
内窓は熱伝導率がアルミの1000分の1となる「樹脂製の窓枠」を使っているので、とても断熱性能が良いです
浴室にも内窓を!ヒートショックを予防しよう

寒さがこたえる場所といえば、浴室ですね。
最近では浴室やトイレに、敢えて窓を設けない家が増えているそうです。
マンションやアパートには珍しくありませんが、窓によるリスクが大きいため、一軒家でも減少傾向なのは納得できます。

「窓なし」では解放感がなくなるので、お風呂好きな人は意見が分かれるところですが…
水気の多い場所では湿気が多くなりカビの原因になるので、窓を設けて換気するのが主流でした。
浴室やトイレは比較的狭い空間なので、窓がなくても24時間換気で十分換気ができます。
24時間稼働させていても電気代はわずかなので、「こまめに節約」するのはやめたほうが無難です。
24時間換気でかかる電気代を計算してみると、1か月で約23円になります。
- 電気代(1か月)の計算:
- 消費電力×24時間×30日×料金単価(東京電力の約19円で計算)=電気料金
消費電力1.7wで24時間稼働させた場合の1か月の電気代は、およそ23円です。(東日本)
➜1.7w×24h×30h日×19円=23.256円
節電してスイッチを切るほうが、湿気やカビが発生しやすくなり、かえって高くつくことになるからです。
窓があることのリスクは、防犯や熱流入によるヒートショックが目立っています。
ヒートショックは気温の温度差によって血管の収縮がおこるもので、浴室に入ると身震いがしてゾクッっとしてしまうあれです。

寒いというより、心臓が「キュッ」と縮む感じですね。
特に高齢者は心臓や脳血管に負担がかかり、浴室で溺れるなどの事故が増えています。
特に窓からの影響が大きいので、疾患を抱えている高齢者にとっては「窓がない浴室」のほうがいいのかもしれません。
冬の浴室はヒートショックに注意!
温かい部屋から寒い浴室へ移動したときの「温度差」で、ヒートショック現象が起こります
まとめ

日本は四季があるので、気温の変化が移り変わります。
夏の熱さも冬の寒さも、1年中続くわけではありませんが……
断熱対策をしておけば、どの季節がきても過ごしやすく快適な家が続きます。
明らかに地球の温暖化を感じるようになって、極端な暑さや寒さが身に染みてきていませんか?
毎年忘れた頃にやってきて、「あ~、また暑くなるなぁ」「寒いと動けない……」と冷暖房をガンガン動かすよりも、早めに断熱対策をしておくといつでも安心です。
そもそもお宅の窓が断熱効果のない窓だと分かったら、内窓の取付けを検討してみてください。

内窓は光熱費の助けにもなります。
わたしも内窓を取付けたときに、「これはすごい!!!」と感動したので、内窓への期待は裏切らないと確信しています。

もう「我慢しなくていい家」になりますよ。
内窓の経験がない人は、ぜひ試してください。