古い家の窓をDIYで内窓にリフォームしている、ブログ管理人の木葉らんです。
私は自宅の内窓を、ひとりで取付けました。
「誰でもかんたんに取付けできますか?」と聞かれると……ちょっと困ります。
「5kgのお米を抱えることができないおばあちゃんでも大丈夫ですか?」と聞かれれば、残念ながら「無理です」と答えざるを得ません。
誰でもかんたんに!と言ってしまうと、語弊があるので。
少し条件を加えるとしたら、10kg程度のお米を何とか抱えることが出来るひとなら大丈夫ではないかと思います。
種類にもよりますが、内窓はほぼガラスでできているのでかなり重いです。
作業を無理に行って腰を痛めてしまったなんてことになったら、元も子もありませんよね。
重いものを抱えるコツも必要です。
内窓の重い窓のことを、障子と呼ぶのですが……
この障子を抱えて窓枠に吊り込むときに、一番負担がかかります。
ですが、作業を2人で行うことができれば負担は半減します。
自信がないと感じたら、無理をせずに助けを求めるのが最善だと思います。
今回は実際に内窓を取付けた時の様子を、説明していこうと思います。
- 取付けた内窓の詳細
- ・YKKapプラマードU
・2枚建引き違い窓
・複層ガラス
・型4mm+A11+3mm
・W幅1501~2000mm、H高さ801~1200mm
自分で内窓の取付けを行いたいと検討中のあなたに、この情報が参考になれば嬉しいです。
女性でもひとりで内窓の取付けが可能!内窓を取付ける手順
はじめての内窓の取付け作業は、およそですが1時間以内には完成できます。
経験があり取付けに慣れている場合は、30分以内でできます。
それではさっそく取付手順を見ていきましょう。
STEP1 ふかし枠の取付け
内窓を注文すると、ガラスの障子と樹脂製の取付枠が送られてきます。
私が注文した内窓は引き違い窓なので、障子は外障子と内障子の2枚でした。
取付枠は軽いので、持ち運びには困らないと思います。
取付枠は上下左右の全部で4本あり、これから取付けようとする窓枠に固定していきます。
今ある窓枠の幅が足りない場合は、ふかし枠を作らなければなりません。
内窓を取付けるためには、窓台の必要寸法73mmが必要条件になります。
足りない場合は、ふかし枠を取付けます。
このふかし枠がなぜ必要かというと、取付枠を固定するための土台が必要だからです。
壁をくり抜いた窓の腰窓と、人の出入りが可能な大きな掃き出し窓ではふかし枠が異なります。
掃き出し窓の場合は、床面に取付枠を固定しますのでふかし枠は三方枠(上枠・右枠・左枠)のみとなります。
ふかし枠はオプション品となりますので、費用が別途必要になってしまいます。
ふかし枠 | |||
メーカー | YKKap プラマードU | YKKap プラマードU | YKKap プラマードU |
窓の種類 | 引き違い窓用 ふかし枠 | 引き違い窓用 ふかし枠 | 引き違い窓用 ふかし枠 |
出幅 | 25mm | 40mm | 70mm |
サイズ | W: 1501~2000mm H: 801~1200mm | W: 1501~2000mm H: 801~1200mm | W: 1501~2000mm H: 801~1200mm |
カーテンレール | なし / あり+1200円 | なし / あり+1200円 | なし / あり+1200円 |
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楽天市場 CLAIRクレ-ル 価格 四方枠 | 詳 細 | 詳 細 | 詳 細 |
私は低コストで内窓の取付をしたかったので、1×4材を使って手作りしました。
木材とビスなどの材料費だけなので、格安で作ることができます。
部屋の雰囲気にあわせて、ペンキやニスなどで塗装しておくと良いですよ。
取付枠がしっかり固定できるように、工夫してくださいね。
ふかし枠が必要な場合は最初に作成して、採寸➜注文する必要があります。
内窓の取付けをするときに、ふかし枠をつくることはできません。
なぜなら、注文して届いた障子や取付枠は、ふかし枠を基準に採寸して注文したものだからです。
関連記事➜【内窓注文】誰でもできる!失敗しない窓枠の測定方法|最小値を決める
ここでは取付手順の確認をしておけばよいので、今はよくわからなくても大丈夫です。
次へ進みます。
STEP2 取付枠の固定をする
樹脂製の取付枠は軽量で、障子とは別梱包でした。
ふかし枠の上に取付枠を乗せ、ビスで固定します。
取付けに手締めのドライバーを使うのは、相当に根気が要ります。
電動ドライバーがあれば楽々なんですけど、持っていないという人は小型電動ドライバーがおすすめです。
おススメ!これは本当に使いやすいですよ!
取付枠には、固定するための穴が開いています。
まずはドリルビットで下穴をあけて、すべての穴にビスで固定していきます。
下穴なしでいきなりビス止めすると、斜めに入ってしまったり、木が割れてしまうなど失敗する可能性が高くなります。
必ず下穴はあけてくださいね。
取付枠は『上・下』から、その後に『左・右』を取付けます。
順調に進んでいると思っていても、気にしていないとミスが起こってしまうもの。
私も実際にうっかりミスをしそうになりました。
枠の隅を部屋側に統一して、上下左右がデコボコにならないように……
枠の取付け位置を揃えることを、覚えておいてください。
STEP3 障子(窓ガラス)を入れる
引き違い窓の場合、外障子と内障子の2枚があります。
ここから重い障子を抱え上げる必要があるので、一人で作業するのが不安な場合は2人で行うようにしてください。
滑り止めの手袋を装着してくださいね!
最初に外障子を奥の上枠に入れて、吊り込みます。
続いて、内障子を吊り込みます。
外障子はクレセント受けがあるほうで、内障子はクレセント錠が付いています。
STEP4 クレセント錠・戸車の調整
クレセント錠がスムーズに開閉できるように、微調整します。
外障子についているクレセント受けにねじが付いているので、ねじを緩めて鍵がかけやすい位置に合わせます。
次に戸車の調整をします。
下図の赤い〇印のようにかかり代が5mm以上無い場合は、障子脱落防止のため戸車の調整をします。
プラス(+)ドライバーを1本準備しておきます。
ドライバーを右回転(時計回り)すると、内障子が上がるのでかかり代が5mm以上になるように調整します。
いよいよ次で最後になります。
STEP5 はずれ止めの取付け
最後に、障子脱落防止のはずれ止めを取付けます。
付属の「はずれ止め」と「はずれ止めライナー」を組み合わせて、丸木ねじ(3.8×25mm)で止めます。
下図のAの部分(上枠から障子の上端の距離)が10mm以下なら、はずれ止めライナーは不要です。
はずれ止めは、障子をしっかりと固定することで、風や誤った操作による脱落を防ぐのに役立ちます。
これで以上になります。
まとめ
今回は、内窓の取付手順を紹介しました。
障子の吊り込み以外は、力仕事ではありません。
内窓の取付けは、そんなに難しくないし女性でもひとりで取付けが可能です。
ただし、内窓のサイズや種類によっては、1枚の障子が重くて危険な場合もあるかもしれません。
できれば作業を補助してくれる相手を探して、安全に吊り込みを行ってください。
私の場合、最初の取付作業は1時間弱でしたが、経験すれば30分以内に短縮しました。
内窓は出窓でないとふかし枠が必要な場合が多くなるので、注文する前の準備が大事になります。
はじめてのあなたでも、内窓は取付けられます。
ぜひ前向きに検討してみてくださいね。