古い家の窓をDIYで内窓にリフォームしている、ブログ管理人の木葉らんです。
簡易内窓とガラスの内窓のどちらがいいか迷っているなら、迷わず耐久性の高いガラスの内窓にしてください。
でも、取付ける家が賃貸で原状回復が必要だったり、費用を節約する必要がある場合には、簡易内窓も検討の余地があります。
私はどちらも実際に取付けてみました。
簡易内窓のほうは半信半疑でやってみたといった感じでしたが、取付けてみて本当に良かったと思っています。
- 結露でビチョビチョになっていた窓まわりが……あっさり解決!
- 短時間で手軽に取付けが可能……道具も身近な文房具でOK!
- 西日のまぶしい窓が日よけになって……おまけに紫外線カット!
- 熱移動が抑えられて、断熱効果が発揮している!
このように、結露効果と断熱効果は確かに感じることができます。
ですが、防音効果や耐風効果、防犯効果に関しては一切効果がありません。
内窓が必要な場所には、どの効果を期待しているのか?をはっきりさせておく必要があります。
- 【断熱効果】➜ 過激な暑さ寒さが無い快適な暮らし
- 【結露効果】➜ 冬の結露掃除が要らない暮らし
- 【防音効果】➜ ざわつく騒音から解放される暮らし
- 【耐風効果】➜ カミナリ音や暴風雨から守る暮らし
- 【防犯効果】➜ 空き巣被害を最小限に抑える暮らし
防音したいのに簡易内窓を取付けても、まったく意味がありませんので。
簡易内窓と一般定なガラス内窓の効果の違いを、確認して検討してくださいね。
具体的にどんな素材が使われていて、効果はどんな感じだったのか解説していきます。
簡易内窓と(ガラス)内窓の素材の違い
簡易内窓と一般的な(ガラス)内窓の決定的な違いは、使われている素材にあります。
どうみても簡単な造りになっている簡易内窓は、「本当に効果があるのかな?」と疑ってしまいました。
内窓のほうが間違いないだろうと、思いましたが……
原状回復が必要な賃貸の家だったり、取付ける手間や金銭面などを総合的に考えたら、悩むところです。
それなら思い切って、簡易内窓を検討してみてください。
昔から簡易内窓ってどうなんだろうと疑問でしたが、早めに取り付けておけば良かったと感じました。
その理由は、しっかりと効果を発揮できていたからです。
1.簡易内窓の素材
簡易内窓の素材は、樹脂製のポリカーボネート(ポリカ)かプラスチックダンボール(プラダン)を使います。
見た目と値段ですぐに判別できます。ポリカーボネートのほうが透明で高級感があります。
必ずしもポリカーボネートでなくても、プラダンでも簡易内窓はできます。
どちらも中空といって、パネル自体が二重構造で空気層があるため断熱性に優れています。
ポリカーボネートのほうが透明度が高く耐衝撃性にも優れて耐久性があるので、長期使用するならこちらがおススメです。
値段は高いのですが……丈夫で長持ちします。
厚みは4mmを選択しましたが、厚みは2/3/4/5/6/8/10mm サイズは豊富にあります。
当然ですが厚みが増すほど丈夫になり、断熱効果も高くなります。
じゃあなぜ4mm厚を選んだのか?というと……
次のようなスライドレールの幅にピッタリ合うのが、4mm厚だからです。
この組み合わせの場合、スライドするときに緩すぎず硬すぎずスムーズに滑るので、サイズ合わせは大事です。
出来るだけ余分なすき間を作らないようにしたほうがいいので。
簡易内窓の素材は、樹脂製のポリカーボネート(ポリカ)かプラスチックダンボール(プラダン)で、パネル自体が二重構造で空気層があるため断熱性に優れています。
簡易内窓で期待できる効果に、結露防止があります。
冬になると窓ガラスとサッシに、大量の水滴が発生していました。
毎日の掃除が大変で、本当に苦痛です……
室内の空気中の水蒸気が抱えきれなくなり限界を超えた場合、窓際に大量の結露が発生します。
大量の水蒸気を含んでいる室内側の窓ガラスに、結露が発生してしまいます。
関連記事➜詳しい解説はコチラを参照してください。
冬の寒さに弱いので決まってストーブをつけて、いつも部屋を温々にしています。
そうすると、どうしても外気との気温差が大きくなって結露が発生してしまうのです。
2ヵ所別々の場所に簡易内窓を取付けてみたのですが、どちらも結露は発生しませんでした。
半信半疑で取付けた年の冬、拭き掃除の必要が一切なくとても満足しています。
これなら誰でもかんたんに結露対策ができると思います。
簡易内窓を取付けることで、結露が発生しなくなる。
簡易内窓は設置したスライド用レールにポリカ又はプラダンをスライドさせて開閉する、とても単純な造りです。
少しも隙間なくピタリとした構造ではない(気密性がない)ので、防音効果はないと思ってください。
防音効果を期待するなら、一般的な内窓にしないと無駄になってしまいます。
気密性がない簡易内窓は、音の移動により音漏れがあり、騒音などの防音効果は望めません。
加工する際にカッターで簡単に切れるパネルなので自由度はありますが、耐風効果や防犯効果はありません。
そのかわり、不要になった場合はとても簡単に原状回復ができます。
取付も解体も簡単です。
原状回復が必要な賃貸の家で結露に悩んでいるなら、解体が簡単な簡易内窓がおすすめです。
2.内窓の素材
一般的な内窓の素材はガラスですが、サッシの部分がアルミ製ではなく樹脂製であることがポイントです。
日本の外窓に多く使用されているアルミサッシは、熱を伝えやすい(熱伝導率が高い)断熱性の低さが弱点です。
一方、樹脂サッシは気密性が高く熱や音の移動が少ないのが特徴で、防音と断熱の効果があります。
さきほどのアルミサッシと比べると熱伝導率は1/1000と低く、樹脂製の内窓によって欠点を補う役割があるのです。
ですが樹脂にも弱点があり、紫外線によって劣化することなのですが……
内窓であれば、直接紫外線を浴びずに済みますので、ほとんど影響なく劣化することはありません。
先ほど紹介した簡易内窓と違う点は気密性が高いことなので、期待できる効果がたくさんあります。
- 【断熱効果】➜ 過激な暑さ寒さが無い快適な暮らし
- 【結露効果】➜ 冬の結露掃除が要らない暮らし
- 【防音効果】➜ ざわつく騒音から解放される暮らし
- 【耐風効果】➜ カミナリ音や暴風雨から守る暮らし
- 【防犯効果】➜ 空き巣被害を最小限に抑える暮らし
内窓のガラス素材も厚みが選べます。
ガラスにおいても、厚みがあるほうが丈夫で断熱性能があります。
樹脂サッシは気密性が高く熱や音の移動が少ないため、防音性と断熱性に優れています。
簡易内窓と(ガラス)内窓の耐久性の違い
1.簡易内窓の耐久性
簡易内窓の造りは、すべてプラスチック素材なのですが……
ポリカーボネートは熱可塑性樹脂の一種で、耐熱性のあるエンジニアリングプラスチックです。
カッターでカットすることができます。
高い耐衝撃性と透明性・自己消火性を持ち、使用可能温度は-40℃~120℃と幅広い用途で使用できます。
台所の出窓に取付けた簡易内窓です。
時々窓を開けて換気をするので、開閉頻度は多いほうだと思います。
ポリカーボネートに直接触れると、汚れたり変形したりスライド用レールから脱線する可能性があります。
100円ショップで購入した取っ手のおかげで、力の加減も要らず開閉が楽です。
この場所は西日の厳しい場所ですが、紫外線に強く劣化しにくいため強度も維持できます。
ポリカーボネートは、高い耐衝撃性と透明性・自己消火性を持ち、耐久性がある素材です。
2.内窓の耐久性
樹脂製内窓の耐用年数は約30年以上ということですが、壊れなければいつまでも使いますよね。
何においても寿命はありますが、窓の交換は滅多にすることはありません。
敢えて言うなら、自然災害で破損することがあるかもしれませんね。
交換するタイミングとしては、
- ガラスにヒビが入った
- ガラスが割れた
- ゴムパッキンの劣化
- 枠の歪みで開閉が困難になった
このような症状になった時が交換の時期でしょう。
バケツや洗濯ばさみなどを屋外に出したままにすると、変色したり変形して脆くなりますよね。
樹脂部分は紫外線に弱いため、使用環境によっては樹脂部分の劣化が早まるのではないか?と心配になるかもしれません。
YKKapの樹脂窓に使われているのは高強度の樹脂で、排水管や下水管などで有名なポリ塩化ビニルです。
塩ビ管と呼んだりしますが、かんたんにボロボロになることはありませんよね。
強度もあって長期間安心して使える樹脂なので、樹脂窓は世界でも普及しています。
参考➜ 高性能はあたりまえ!強くて長持ち、やっぱり樹脂窓 -YKKap-
もし気になる場合は、こんな対策も!
外窓と内窓の間にブラインドやカーテンなどを入れて日よけ対策をすれば、劣化を遅らせる効果があります。
ガラス部分は非常に耐久性があるのですが、時間の経過によって劣化することもあります。
たとえば、次のような場合です。
- 酸性やアルカリ性の物質にさらされる化学変化による劣化
- 熱変化によるガラスの膨張・収縮
- 長期間紫外線にあたることによるガラスの表面の劣化
ガラスは熱によって膨張する性質をもっているため、熱割れといってガラスにひびが入ったり、割れたりすることがありあます。
直射日光を受ける部分と窓枠などの中に隠れている部分とで、温度の差による熱膨張差が原因です。
窓の間にブラインドを入れる場合は、ガラス面に直接触れないようにするのがポイントです。
日よけシェードを取付けるのも効果ありですよ。
日本の雨は弱酸性で、ガラスに付着した水垢は不純物などの汚れで白く曇ってしまいます。
定期的にガラスの洗浄や掃除をして、適切な取り扱いをすれば長期的な使用が可能です。
ガラスは熱や紫外線に弱いので、直射日光を避ける対策で劣化防止が望めます。
まとめ
内窓選びで迷っているなら、樹脂製のガラス内窓を選んで取付けてみてください。
5つの効果が期待できるので、長期かつ総合的なメリットが大きいからです。
ただし原状回復が必要な賃貸の家で、結露に悩んでいるなら、解体が簡単な簡易内窓がおすすめです。
簡易内窓とガラス内窓の決定的な違いをまとめると……
まずは、簡易内窓に使用されるポリカーボネートの素材について。
この特徴は、原状回復ができる上で断熱性能と結露防止が期待できる点です。
簡易内窓は今まで面倒だった結露が発生しなくなったので、効果を実感できました。
ただし、防音効果については期待してはいけません。
つぎに、樹脂製のガラス内窓は断熱・結露・防音・耐風・防犯の5つの効果がありました。
まとまった費用がかかってしまうので負担になるかもしれませんが、本当にそれだけの価値があります。
私が内窓を取付けた主な目的は、防音効果を期待していました。
そのため、取付けた瞬間にその効果に感動しました。
スゴイ!!!
私の経験から、内窓のリフォームで費用を抑えられる経済的な方法があります。
それは……
窓枠の測定、内窓の注文、じぶんで取付け、これらすべてをじぶんでやるのです。
いまは何でもじぶんでやる人が増えていて、内窓リフォームは意外と気軽にやれます。
最初からハードルを高くせずに、小さな部屋の小窓で実践するなど体験してみてください。
意外とできるものですよ!
業者に頼まなくても自分できる「内窓リフォーム」、ぜひやってみてください。